Japanese
English
短報
TRACP-5b高値が多発骨転移をきたした原発性前立腺癌診断のきっかけとなった1例
high level TRACP-5b led to diagnosis of primary prostate cancer with multiple bone metastases : a case report
野口 隆史
1
,
友寄 英二
2
1さっぽろ下手稲通整形外科
2医療法人銀河Azクリニック
キーワード:
酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ
,
TRACP-5b
,
アルカリホスファターゼ
,
前立腺癌
Keyword:
酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ
,
TRACP-5b
,
アルカリホスファターゼ
,
前立腺癌
pp.984-985
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201710
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Summary
骨粗鬆症の診断,薬物加療を行ううえでの代謝動態の評価のため,骨代謝マーカーの検査を行うことが一般的となりつつある.酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRACP-5b)は破骨細胞の機能を直接表す有用な骨吸収マーカーであるが,従来のマーカーと比較して日内変動や腎機能の影響を受けにくいマーカーとして広く使用されており,閉経後の骨吸収だけでなく,病的な骨代謝亢進の病態を反映する.今回,軽微な外傷で発症した橈骨遠位端骨折を契機に骨粗鬆症の診断となり,TRACP-5bの異常高値をきっかけとして前立腺癌およびその多発骨転移の診断に至った症例を経験したので報告する.
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