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今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
細菌性髄膜炎診療ガイドライン—小児領域
Guideline for management of bacterial meningitis:pediatric field
齋藤 昭彦
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
キーワード:
細菌性髄膜炎
,
小児
,
肺炎球菌
,
抗菌薬
,
ワクチン
Keyword:
細菌性髄膜炎
,
小児
,
肺炎球菌
,
抗菌薬
,
ワクチン
pp.40-43
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201475
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Point
●小児の細菌性髄膜炎は,予後が悪く,死亡率の高い疾患である.したがって,早期診断と早期治療が最も重要である.
●乳幼児期のインフルエンザ菌b型(ヒブ)と肺炎球菌結合型ワクチンの普及によって,細菌性髄膜炎の患者数は減少している.
●細菌性髄膜炎に対する抗菌薬の初期治療は,児の年齢から想定される起因微生物に効果のある薬剤を髄膜炎に適した高用量で使用する.
●髄液,血液培養の結果から,起因菌とその薬剤感受性がわかったときは,できるだけ信頼のおける,かつ狭域の抗菌薬にde-escalationし,決められた治療期間を完遂する.
●「細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014」は,国内で唯一の小児の細菌性髄膜炎に対するガイドラインであるが,海外のガイドラインと比べ,推奨薬剤の違いなどがあり,今後の検討が必要である.
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