今月の特集 母子感染の検査診断
扉
岩田 敏
1,2
1国立がん研究センター中央病院感染症部
2慶應義塾大学医学部
pp.1351
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201415
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周産期の感染症は,感染が母体のみならず,免疫機構が未成熟な胎児や出生後の新生児にも及ぶことから,感染防止対策の面においても,母子関係の形成に及ぼす影響の面においても,極めて重要な意味をもっています.また,検査診断や治療の面においても,常に胎盤を介した母体からの胎児への影響や,授乳を含む密接な母子間の接触の影響を考慮する必要があります.
本特集では,母子感染とは何か,また,母子感染を考える際に重要となる新生児の免疫機構の特徴についての解説を加えていただいたうえで,実際に母子感染で問題となる感染症を取り上げ,それらの感染症の特徴と,周産期に検査を実施する際の注意点と検査値の評価,検査値に応じた対応法について,実際に感染症診療の現場で活躍されている専門家の先生方にまとめていただきました.
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