増刊号 臨床検査スターターズガイド
1章 スターターズ必修! 検査業務の基礎知識
標準物質と単位
濵田 悦子
1
,
前川 真人
2
1浜松医科大学医学部附属病院検査部
2浜松医科大学医学部臨床検査医学
pp.346-347
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201148
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
診療に役立つ臨床検査値とは,いろいろな施設や異なる機器で検査しても,常に同じ結果であることです.同じ結果を出すためには,検査の目的に応じて規格を規定して,広く共有・共用することが有効です.そのために規定を確立し,実践することを“標準化”といいます.標準物質(reference material:RM)は基準測定操作法と並んで,臨床検査における標準化の重要な要素の1つです.RMにはいくつかの種類があり,それらを正しく理解したうえで用いることが肝心です.
臨床検査で用いる“量”の多くは,それぞれの数値の内容を意味する単位があります.生体の成分や生理的活動を定量的,半定量的,定性的に分析する臨床検査では,測定値の解釈に“単位”は不可欠です.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.