今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
扉
山田 俊幸
pp.353
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200783
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血漿蛋白とは,広義には血漿中に存在する全ての蛋白質をいいますが,本特集では,従来からの慣用的な定義である,汎用機で測定できる濃度で存在するものについて,いくつかの視点で解説をいただきました.まず,基礎的なこととして,血漿蛋白がどのように産生され代謝されるか,コンパクトな解説をお読みください.血漿蛋白の血中濃度を評価するうえで大変重要な背景です.測定については,免疫学定量の最近の話題,普及しつつあるキャピラリー電気泳動を取り上げました.疾患マーカーとしては,腎機能評価のシスタチンCと栄養評価のトランスサイレチンを取り上げました.最後は,血漿蛋白が病因物質となる全身性アミロイドーシスのあらましです.血漿蛋白をめぐる臨床検査の知識をupdateいただければ幸いです.
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