今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値
扉
伊瀬 恵子
pp.1147
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200008
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尿沈渣検査は,腎・泌尿器系疾患のスクリーニングや治療効果のモニタリング検査であり,非侵襲に採取することができるため,日常検査として多くの施設で実施されています.日本臨床衛生検査技師会では標準化と技術力向上を目的として「尿沈渣検査法」や「尿沈渣検査法2010」を発刊し,実技講習会や研修会,精度管理調査を行っています.しかし,臨床的な尿沈渣検査の意義について考えると限界があり,日進月歩の医療現場において臨床のニーズにあった検査を行うには“どうしたらよいのか”,“何が求められているのか”を再確認するために本特集を企画しました.現状での尿沈渣検査の付加価値を見いだすとするとエビデンスを明確にし,精度を高めることだと考えます.本誌では,尿検査領域で期待される腎機能低下を反映するポドサイトの検出や尿中バイオマーカーについても解説していただきました.今後の尿沈渣検査を論じるうえで参考になれば幸甚です.
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