Japanese
English
今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
細血管障害性溶血性貧血
Microangiopathic hemolytic anemia
加藤 誠司
1,2
1奈良県立医科大学附属病院 輸血部
2アルフレッサファーマ株式会社
キーワード:
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
,
志賀毒素産生大腸菌由来尿毒症症候群(STEC-HUS)
,
非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)
,
播種性血管内凝固症候群(DIC)
,
ADAMTS13
Keyword:
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
,
志賀毒素産生大腸菌由来尿毒症症候群(STEC-HUS)
,
非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)
,
播種性血管内凝固症候群(DIC)
,
ADAMTS13
pp.310-318
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103831
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
●血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と溶血性尿毒症症候群(HUS)の臨床症状による鑑別は困難であり,両者の“病理学的診断名”である血栓性微小血管障害症(TMA)が“疾患名”として使用される場合が多い.
●HUSは,O157に代表される志賀毒素産生大腸菌由来尿毒症症候群(STEC-HUS)と補体活性化の制御不能による非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)に大きく分けられる.
●TTPはADAMTS13活性著減による定型的TTPに特徴付けられるが,ADAMTS13とvon Willebrand因子(VWF)のバランスも考慮すべきである.
●ADAMTS13の検査は,“活性”と“インヒビター力価”の測定が中心であり,両方とも活性測定キットでの測定が可能である.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.