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今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②
LDの異常と病態
LD: its clinical relevance
米川 修
1
,
有田 卓人
2
1聖隷浜松病院臨床検査科
2心臓血管研究所附属病院循環器内科
キーワード:
乳酸脱水素酵素(LD)
,
逸脱酵素
,
LDアイソザイム
,
LD/AST比
,
半減期
Keyword:
乳酸脱水素酵素(LD)
,
逸脱酵素
,
LDアイソザイム
,
LD/AST比
,
半減期
pp.1476-1483
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103707
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■LD活性高値,低値にかかわらず,LD単独で評価することはほとんどない.必ずほかの可溶性分画の酵素と同時に評価し,特にLD/AST比を踏まえてのアプローチは必須である.
■LD高値症例の場合は,LD/AST比から基礎疾患を勘案し,関連する項目である肝機能,溶血関連項目,膠原病などの筋疾患(甲状腺を含む)関連項目,悪性腫瘍関連項目に注意を払う.
■LD活性高値,低値にかかわらず,データが病態で説明可能かを絶えず意識し,矛盾があれば,アイソザイムなどを利用し,免疫グロブリンとの結合,インヒビターの存在,もしくは,欠損症の可能性を考慮する意識・姿勢をもつ.
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