Japanese
English
今月の主題1 臨床検査の展望
輸血検査
Strategy for safe blood transfusion
三島 由祐子
1
,
大河内 直子
1
,
松橋 美佳
1
,
名倉 豊
1
,
曽根 伸治
1
,
津野 寛和
1
,
高橋 孝喜
1
1東京大学医学部附属病院輸血部
キーワード:
輸血検査
,
血液型
,
遺伝子検査
,
副作用管理
,
輸血管理料
Keyword:
輸血検査
,
血液型
,
遺伝子検査
,
副作用管理
,
輸血管理料
pp.34-40
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103313
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
■輸血療法は,根治療法ではなく補充療法であるが,感染症の伝搬および免疫学的副作用のリスクを伴う.特に,輸血過誤などの不適合輸血を防止することが肝要であり,そのための輸血管理・輸血検査を確実に実施することが強く求められている.
■血液型検査においては,血清学的検査との併用によってより客観的な結果が得られる遺伝子検査が,輸血製剤供給においては,検体の有効利用,経費削減が可能なT&Sが,今後重要になってくると考えられる.また輸血後副作用については日本赤十字社とも連携し,徹底した報告・原因究明体制を作る必要がある.
■2012年4月の診療報酬改訂により,輸血管理施設基準を満たしていれば,輸血管理料Ⅰ(220点/患者/月)またはⅡ(110点/患者/月)が請求でき,それに加え,適正使用基準を達成すれば,輸血適正使用加算Ⅰ(120点/患者/月)またはⅡ(60点/患者/月)が追加加算される.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.