特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
免疫
Question 14 肝炎ウイルスマーカー評価の最近の動向とピットフォールについて教えてください
小方 則夫
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1労働者健康福祉機構燕労災病院消化器内科・臨床検査科
pp.1178-1179
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103196
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ポイント
・肝炎ウイルスマーカー,特に,B型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)の免疫血清・血漿マーカーは,診断目的としてだけでなく,最近では病態解析手段としても活用されている.
・2000年代前半の国立感染症研究所の調査1,2)によりHBVマーカー・HCVマーカーともにキット間格差が明確となった.最近も項目によっては新規測定法が登場し特性が相違する複数の検査キットが普及しているため,各キットの特性を理解したうえで目的に沿うように活用・評価することが必要である.
・検査室が採用している検査法の診療現場への伝達が重要である.
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