今月の主題 オートファジー
総論
オートファジーの超微形態観察
小池 正人
1
,
内山 安男
1
Masato KOIKE
1
,
Yasuo UCHIYAMA
1
1順天堂大学医学部神経生物学・形態学講座
キーワード:
オートファゴソーム
,
オートリソソーム
,
電子顕微鏡
Keyword:
オートファゴソーム
,
オートリソソーム
,
電子顕微鏡
pp.1535-1541
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102160
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オートファジーは元々電子顕微鏡観察によって約40年前に発見された現象であり,その後のオートファジーに関する研究は電子顕微鏡観察を中心としたものであった.近年,酵母の遺伝学によりオートファジー関連遺伝子が数多く見いだされ,その分子基盤が明らかとなりつつあり,オートファジーの研究は目覚ましい発展を示している.オートファジーに関する分子レベルの研究が進むことで,超微形態学の重要性はかえって増している.特に,オートファゴソームの膜がどこに由来するかという課題は,電子顕微鏡を用いた解析なしには解明できない.電子顕微鏡解析で最も重要な点は,得られた像を正しく読み解くことであり,本総論ではその点を強調したい.
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