特集 ホルモンの病態異常と臨床検査
各論Ⅰ ホルモンの病態異常と検査
6.膵臓
1) インスリン
安孫子 亜津子
1
,
羽田 勝計
1
Atsuko ABIKO
1
,
Masakazu HANEDA
1
1旭川医科大学内科学講座病態代謝内科学分野
キーワード:
糖尿病
,
インスリン分泌能
,
インスリン抵抗性
Keyword:
糖尿病
,
インスリン分泌能
,
インスリン抵抗性
pp.1235-1238
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101766
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はじめに
膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンは,糖代謝をつかさどる最も重要なホルモンである.1922年にBantingとBestによって初めてインスリンが抽出され1),糖尿病治療の歴史において偉大な功績を残したことは有名である.また1980年にヒトインスリン遺伝子がクローニングされ2),その塩基配列が決定されたことにより,遺伝子組換え技術でヒトインスリンを大量に製造することが可能となった.
本稿ではインスリンの基礎,糖尿病におけるインスリン値およびCペプチド値の評価方法,インスリン遺伝子異常について解説する.
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