今月の主題 悪性リンパ腫
各論
悪性リンパ腫の治療戦略とそのEBM―非ホジキンリンパ腫 (1) B細胞性
岡本 真一郎
1
Shinichiro OKAMOTO
1
1慶應義塾大学医学部血液内科
キーワード:
造血幹細胞移植
,
リツキサン(rituximab)
,
放射免疫療法(radioimmunoconjugate)
Keyword:
造血幹細胞移植
,
リツキサン(rituximab)
,
放射免疫療法(radioimmunoconjugate)
pp.409-415
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100826
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B細胞性非ホジキンリンパ腫の中で頻度が高い疾患は,び慢性大細胞型リンパ腫(diffuse large cell lymphoma;DLCL)と濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma;FL)である.DLCLでは標準的化学療法(CHOP療法)によって根治が期待できるが,進行病期の治癒率は30~40%と満足できる成績ではない.FLにおいては,化学療法が奏効するものの,根治あるいは生存期間の有意な改善を期待することはできず,症状が悪化するまで経過観察をするといった消極的な立場が主流を占めてきた.しかし最近,rituximabなどの抗体製剤の開発や新たな造血幹細胞移植法の開発によって,両者の予後は大きく改善した.〔臨床検査 51:409-415,2007〕
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