講座 Oncology・21
リンパ腫(1)ホジキン病
北原 光夫
1,2
1東京都済生会中央病院・内科
2慶応義塾大学医学部・内科
pp.1685-1689
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219940
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ホジキン病(Hodgkin's Disease,以下HD)治療に関しての進歩は最近20年内にみられ,悪性腫瘍の中で治癒が可能となったものの1つである.現在さらに治療面での進展がみられ,ゆくゆくはすべての患者のHDが治癒に至る可能性も考えられる.日本の生活様式も欧米に近いものになりつつあり,米国に多くみられるcolorectal cancerの頻度がそれに伴って増加している傾向にある.同様に米国によくみられるHD症例が増加してきても不思議ではない.Stanford大学あるいはDeVitaによって確立された治療方法は多数の症例から得た方法であり,散発的に症例を経験するわれわれは彼らの原則に従って治療してゆかねばならない.
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