今月の主題 メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームの臨床検査
レジスチン
山内 敏正
1
,
門脇 孝
1
Toshimasa YAMAUCHI
1
,
Takashi KADOWAKI
1
1東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科統合的分子代謝疾患科学講座
キーワード:
アディポカイン
,
インスリン抵抗性
,
RELM
,
ヒトマクロファージ
Keyword:
アディポカイン
,
インスリン抵抗性
,
RELM
,
ヒトマクロファージ
pp.1689-1695
発行日 2005年12月15日
Published Date 2005/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100355
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〔SUMMARY〕 レジスチンは肥満で増加するアディポカインである.レジスチンTgは,インスリン抵抗性,欠損マウスはインスリン感受性であった.レジスチンは,肝臓でAMKを不活化させ,糖新生を増加させる.脂肪組織では,SOCS3を増加させ,インスリン抵抗性を惹起させる.ヒトにおいて,レジスチンはマクロファージに発現している.レジスチンには相同性は高いが組織分布が異なるRELMα,βが存在し,RELM βのTgは高脂肪食下で,MAPKの活性化を介して,肝臓でインスリン抵抗性を惹起し,糖尿病,高脂血症,脂肪肝を呈する.〔臨床検査 49:1689-1695,2005〕
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