特集 臨床検査のための情報処理技術の進歩
6章 画像情報・波形情報の解析法
2. 動脈硬化検査(CAVI)
山本 智幸
1
,
原田 昌明
1
,
山西 昭夫
1
Tomoyuki YAMAMOTO
1
,
Masaaki HARADA
1
,
Akio YAMANISHI
1
1フクダ電子株式会社ME事業部
キーワード:
脈波速度
,
動脈硬化
,
血圧
,
CAVI(cardio ankle vascular index)
Keyword:
脈波速度
,
動脈硬化
,
血圧
,
CAVI(cardio ankle vascular index)
pp.1541-1546
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100337
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はじめに
動脈硬化を客観的に評価する検査方法として動脈波伝播速度(Pulse Wave Velocity;PWV)計測がある.PWVは心収縮期に駆出された血液によって大動脈の血管径が大きくなり拡張期に元に戻る動きが末梢側に伝わっていく速度を示している.したがってその速度は2点間における距離を同一位相になる時間で割れば求められる.動脈が硬いほど大きくなり,動脈硬化の指標として古くから測定されてきた1).ここではPWV測定の歴史を振り返り,生体情報であるがゆえの不規則性を再現性ある測定にするように工夫がなされてきたことを述べるとともに,最近開発されたPWV測定から血圧に依存しない動脈硬化度評価を可能にした血圧脈波検査装置CAVI搭載VaSeraTMVS-1000(フクダ電子(株))で行っているデジタル処理された波形からPWVを求めている解析方法について説明する.
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