今月の主題 脳脊髄液
各論
マススペクトロメトリー法による脳脊髄液の病態解析
田渕 和雄
1
,
白石 哲也
2
,
鈴山 堅志
3
Kazuo TABUCHI
1
,
Tetsuya SHIRAISHI
2
,
Kenji SUZUYAMA
3
1佐賀大学医学部脳神経外科
2株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
3唐津赤十字病院脳神経外科
キーワード:
cerebrospinal fluid
,
glioma
,
ischemia
,
SELDI-TOF MS
Keyword:
cerebrospinal fluid
,
glioma
,
ischemia
,
SELDI-TOF MS
pp.375-386
発行日 2005年4月15日
Published Date 2005/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100126
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〔SUMMARY〕 髄液蛋白質のプロテオーム解析は,病態の解明や治療法の開発に欠かせない技術となってきた.プロテインチップ・システム(SELDI-TOF MS)はごく微量の未精製試料中の蛋白質プロファイルを短時間で得ることができるのみならず,一度に多くの試料について経時的変化を捉えることも容易である.本稿では,ヒト成人正常髄液,グリオーマ患者髄液およびラット脳梗塞モデルにおける髄液の研究結果を紹介し,他のプロテオーム技術との比較や将来の課題について論じた.〔臨床検査 49:375-386,2005〕
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