厚生行政を読む
—コーヒーブレーク—拡大座談会'91—診療報酬改定を占う
厚生行政研究会
pp.1086-1091
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903728
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
改定の目玉は看護料
司会 昨年のコーヒーブレークでは医療法改正案が国会を通過することを前提に議論を行ったのですが,みごとに外れましたね.まだ11月臨時国会での状況を見極める必要があります.ことしはいろんなことがありました.中医協では薬価の算定方式について大幅な見直しが行われ,来年の4月の薬価から適用されることになっています.そして,来年の4月にこの薬価改定と絡めて診療報酬点数改定があるんじゃないかと予測されていますので,その辺に的を絞ってご議論をいただきたいと思います.
浅野 今回の薬価算定の見直しは,バルクライン方式だと価格操作がされやすいというので,加重平均に改めたと説明されています.これを診療報酬という点から見ると,バルクライン方式より加重平均方式のほうが大きく薬価が下がる,つまり現在の保険財源でいくと,何とか診療報酬改定の原資を多く確保したいということで加重平均になったというふうに見えます.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.