グラフ
へき地医療の新たな挑戦—西吾妻地域の救急医療を支える中核病院—社団法人地域医療振興協会西吾妻福祉病院
pp.607-612
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903578
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群馬県西部,長野県との県境に位置する西吾妻地域は,草津温泉,嬬恋高原,北軽井沢など,わが国でも有数の観光地を抱える地域でもある.年間を通じて多くの観光客が訪れ,その数は年間600万人にも達するという.このように,中規模地方都市なみの潜在的な人口を抱えているにもかかわらず,同地域には救急医療に対応できる医療機関が少なく,患者を長野県上田市や群馬県前橋市などに搬送せざるを得ず,搬送中に患者の容態が急変し,そのまま死亡するという事態がまれではなかった.
それに加え,それまで地域における医療の一角を担ってきた群馬大学医学部附属病院草津分院が2002年3月をもって閉院することとなり,地域の医療提供体制の再編と,その核となるべき救急にも対応できる病院の設置が急務となっていた.このような要請を受ける形で西吾妻福祉病院は2002年2月に開院した.
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