連載 病院めぐり
千葉西総合病院
廣瀬 一浩
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1千葉西総合病院
pp.268
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102596
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江戸川を隔てて東京に隣接する千葉県松戸市にある当院は,開院20年を迎えた病床数408(産婦人科ベッド数40),29診療部門の徳州会系の総合病院です.当院は全国有数の臨床実績を持つ循環器・心臓血管外科が有名ですが,産婦人科も地域医療を担うべく日々努力を重ねております.
年間分娩数は781例ですが,松戸市の分娩施設は5施設と近接他市(2~3施設)に比し充実しており,新規産婦人科病院の参入などもあって漸減傾向にあります.開腹手術は年287例,そのうち緊急開腹手術は60例で帝王切開,婦人科良性腫瘍などの開腹手術や腟式手術はもとより,悪性腫瘍に関しても可能な限り治療を行っております.また腹腔鏡手術も患者のニーズに対応し増加しております.近年,入院期間の短縮は必然の結果として産婦人科病床占有を困難とし,24時間救急病院の当院においては救急・循環器・内科をはじめあらゆる女性患者が空床を埋めるため,その結果,分娩希望者の減少にもつながるのはやむを得ないとして,助産師スタッフの奮闘ぶりには頭が下がります.
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