ボランティア:住民に支えられて—諏訪中央病院・6
ひととの出会いが楽しみ—「野ばらの会」の活動
田辺 庚
1
1諏訪中央病院
pp.527
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903300
- 有料閲覧
- 文献概要
「野ばらの会」は,ノーベル平和賞を受賞されたマザー・テレサの活動に共鳴して結成されました.月1回定期的にテレサについて勉強会を続けてきましたが「勉強よりも実践!」ということで,平成3年3月から当院でのボランティア活動を始め10年が過ぎました.
「気負ったり,変に期待しないことが,長続きのコツ」とのことですが,5〜6名という少ない人数のままで継続しており,あえて増員しない方針もテレサの教えに基づいてのことのようです.患者さんの希望に沿って,話し相手,散歩,散髪,爪切り,車いすの清掃など,その時々に気づいたことをやっていただいています.「週1回のわずかな時間で大してお役に立つているとは思いませんが,今日私がした仕事は他の誰もがやらなかった仕事なのだと自分に言い聞かせています」と代表のTさんは言われますが,彼女たちの優しく丁寧な接し方はスタッフにとっても心和む存在となっています.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.