病院管理フォーラム Hospital Administratorへの道 part 2・9
病院経営に携わって(1)
相田 俊夫
1
1財団法人倉敷中央病院
pp.798-800
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903089
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倉敷中央病院(表)の経営管理業務に従事することになって,ちょうど3年である.当初勉強と思って首をつっこんだいろいろな分野の経常業務に追われ,大変忙しくあっという間に時が経過した.振り返りと今後の方向づけが必要と考えていたところ,編集者よりの原稿依頼があり,未熟をかえりみず期限に縛られてまとめてみることにした.
素材メーカー在籍35年,人事管理スタッフ,経営管理スタッフ,工場長,事業本部長などを経験し病院経営に転身した.病院とは利潤追求第一ではなくて,ミッションオリエンティッドなサービス事業であり,その顧客は原則特定地域に限定された一社一事業所形態の,統制経済的,知的労働集約産業と考えるとき,今までにない未経験な分野であり,かなりのカルチャーショックを覚悟したが,比較的そのショックは軽度であった.これは感受性が低かったことと,企業的視点をベースに取り組める仕事をメインとしてきたためと考えられるが,今回のまとめも多分に,ホスピタルアドミニストレータ論というより,「コーポレートアドミニストレータ病院経営体験記」になることを恐れつつ筆をすすめることにする.
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