Principle 病院経営・17
部門別原価計算の必要性(4)
谷田 一久
1
1広島国際大学医療福祉学部医療経営学科
pp.428-429
発行日 2000年5月1日
Published Date 2000/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903001
- 有料閲覧
- 文献概要
病院事業の最大の特色は,医療という極めて専門性の高い技術を提供することにある.その技術は現代科学の最先端であると同時に,現代科学をいっそう発展させる原動力ともなっている.また,収支面においても,技術料による収益は病院収益の最大の要素となっているし,技術を提供する主体となっている職員にかかわる費用,すなわち給与費は費用の最大項目である.荒っぽい言い方をすれば,病院経営を論ずる場合,この技術とそれを提供する主体に焦点を当てさえすればよいといえるかもしれないのである.
そこで今回は,この技術に関する収支の管理可能性を高める手法として技術関連事業の原価計算(損益計算といったほうがbetterかもしれない)について述べることにする.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.