連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第48回
健康の森2題
とちぎ健康の森
柳 雅夫
1
1(株)久米設計
pp.932-935
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902530
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
建設地はJR宇都宮駅から,大谷街道を西へ車で約20分ほどのところにある.自然の豊かに残されたこの敷地は,もともと国立療養所宇都宮病院の所在地であり,21haの敷地の中に低い建物が点在していた.
21世紀にかけて,日本が高齢社会に移行する中で,栃木県では明るく活力に満ちた長寿社会の実現というテーマを掲げる.この施設には,そうしたテーマに呼応するように,「健康」と「生きがい」という,人々が豊かな生活を送るうえで欠かせない目標のための拠点づくりという使命が与えられた.施設の内容は複合的で多様であるが,それらの拠点をイメージした名称がある二つの部門に,大きく分けることができる.すなわち,「健康づくりセンター」と「生きがいづくりセンター」である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.