特集 入院診療計画
入院診療計画と臨床検査
運天 政五郎
1
1医療法人橘会東住吉森本病院臨床検査科
pp.702-705
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902468
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当院では,1996年4月より入院診療を計画的に行うために入院診療計画書に基づいて診療を実施している.1997年度の病棟別入院診療計画の実施状況は表1に示すとおり1年間の平均実施率は78.4%であり,入院診療計画日数の予測と実際の入院日数とのずれは,表2に示したように,誤差が3日以内でほぼ計画どおりだったのは,内科病棟56.4%,外科病棟62.3%,眼科病棟78.5%,全体では62.3%と十分とはいえず,まだ内容を検討する必要性がある.
病院全体で入院診療計画書の活用方法を検討している中,技術部門も積極的に入院診療計画に参加する動きがある.理学療法や薬剤部,栄養科のような治療に直接かかわる部門と違い,検査部門が入院診療計画にかかわり,チーム医療を進めていくのは生理検査の一部を除いて難しく,どの施設においても苦慮していると思われる.そこで,臨床検査科における入院診療計画へのかかわりについて,当院でプランニングしていることについて述べようと思う.
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