特集 医療界の世代交代
未来の定年制を考える
井形 昭弘
1
1愛知県健康科学総合センター
pp.136-140
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902330
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はじめに
人は誰でも年をとり高齢となるといつかは職場を去らざるを得ない交代の時機が必ずやってくる.特に組織のトップが交代するときには,組織の受ける影響も大きくそれだけに交代時の混乱を避けるためにも,あらかじめ次代の人材を育成しておくことなどが重要な課題となる.また,トップでなくとも職場にある限り,やがて若い世代の方が追いつき追い越していき,その責務を譲るべきときは必ず到来する.つまり世代交代はその社会でも,どの組織でも必然的に起こるもので,これは時代と関係ない社会の必然のルールでもある.医療の領域でも世代交代の流れは必然である.ここでは一般の定年制を考え,その中で医師の世界ではいかなる問題があり得るかを考えてみたい.
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