特集 病院が倒産するとき
自院の経営分析と診断のポイント
渡邉 亮一
1
1自治医科大学附属大宮医療センター医療情報部
pp.548-551
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901527
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はじめに
病院は,公衆または特定多数人のために医業をなす場所で,傷病者が科学的でかつ適正な診療を受けることができる便宜を与えることを主たる目的として組織され,かつ運営されるものであるとされている.したがって,その経営は,良質な医療サービスの追求が第一義であって,利益の追求が目的であってはならないことが古くから言われている.
しかしながら,今日のように病院の存続そのものが危うい状況にあっては,病院の経営者・管理者は,採算性(経済的側面)をよく把握し,提供する医療の質(機能的側面)とのバランスを図りながら,病院を管理・運営する必要がある.
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