病院の少子化対策
少子化と小児医療
廣澤 元彦
1
1北九州市立医療センター小児科
pp.96-98
発行日 1995年1月1日
Published Date 1995/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901430
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少子化の現状
①出生数の減少
わが国の出生数は,第二次ベビーブームの1973年(昭和48年)の209万人以後減少を続け,1993年(平成5年)には119万人(1973年の57%)にまで減少した.また1人の女性が一生の間に産む子どもの数を示す合計特殊出生率も,1973年の2.14から1993年の1.46へと減少した.したがって,少なくとも21世紀前半までは出生数の増加は望めないと予測されている.このような傾向は北九州市においても同様で,1973年の19,845人の出生が1993年には9,250人(1973年の46.6%)に減少した.
また年齢階級別子ども人口の推移をみると,1975年までは0歳から4歳の層が最も多かったのが,1980年代になると最も少ない層となった.そして0歳から14歳までの子どもの総人口についてみると,1993年には1980年の76.3%に減少している.そして年齢階級別には5歳から9歳の層が69.8%と減少が最も著明である(表1).
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