今月の主題 小児の成長・発育と臨床検査
各論
少子化と生殖医療
苛原 稔
1
,
松崎 利也
1
,
桑原 章
1
Minoru IRAHARA
1
,
Toshiya MATSUZAKI
1
,
Akira KUWAHARA
1
1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部女性医学
キーワード:
生殖医療
,
多胎妊娠
,
少子化
Keyword:
生殖医療
,
多胎妊娠
,
少子化
pp.663-669
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100516
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〔SUMMARY〕 少産少子化のなかで,生殖医療のあり方が問われている.日本において生殖補助医療で生まれる子どもは1%に達したが,このような生殖医療の発展と普遍化の一方で,多くの問題点を抱えている.すなわち,①不妊治療による副作用の発生,②高齢妊娠による母体合併症や児の異常の誘起,③不妊治療の経済的負担,④倫理問題などである.妊娠率が一定の段階に達した現在,良質の妊娠を追求する時代になっており,今後はこの観点から,少子化時代の生殖医療を見直して行かねばならない.
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