事例 医療施設間連携
病診連携20年の経験から
柏木 政伸
1
Masanobu KASHIWAGI
1
1藤沢市民病院
pp.152-155
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900860
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はじめに
地域医療における医療施設間の機能分担と連携は,しきりにその重要性が叫ばれているにもかかわらず,遅々として進んでいないように見える.もちろん,地域によっては,自己完結的な医療の不効率を認識して様々な形の連携を模索する動きがあるが,真の機能分担・連携を実現するためには,前提条件として,情報公開をめぐる問題や,財政や制度面での制約,経営問題などの調整が不可欠であろう.
これからの自治体病院は,医療資源の有効活用を実現するため,先頭に立って病診・病病連携を進め,更に保健・福祉の分野でも,住民の期待に応えなければならない立場にある.それだけに,地域社会における医療施設がお互いにその機能を分担して,住民の幅広いニーズに的確に応えていくことが早急に求められているのである.
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