建築と設備・57
市立芦別病院
久米建築事務所
,
名古屋大学柳澤研究室
pp.65-70
発行日 1991年1月1日
Published Date 1991/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900842
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■芦別市活性化中核:市立病院
芦別市は北海道のほぼ中央に位置し,豊かな自然に恵まれた市である.大正年間に始まる石炭産業によって町は大きく発展したが,昭和30年代中頃のエネルギー革命とともに鉱業中心の産業都市から脱皮し,スキー・温泉・牧場などを生かした観光都市へと生まれ変わりつつある.
三井石炭鉱業所が最も華々しく業績を上げていた昭和23年に芦別厚生病院が開院し,25年に町立に移管されたが数年後に焼失し,28年の市制施行を記念して29年に市立芦別病院が落成した.以来幾度かの増改築を重ねて,芦別市の医療の中心的役割を担ってきたが,厳しい自然条件の中で建物の老朽化が進み,近年の医療の高度化に対応できなくなり,全面的な移転新築が計画された.
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