特集 診療報酬請求もれゼロ作戦
請求もれ発見法—わが病院ではこうしている
大西 正利
1
,
時任 純孝
2
,
加藤 昭
3
,
石坂 恵介
4
,
松下 雅人
5
,
桑原 好雄
6
,
佐々木 八重子
7
,
田中 豊
8
,
中村 厚夫
9
,
村上 啓二
10
,
野口 照義
10
,
大江 唯之
11
Masatoshi ONISHI
1
,
Sumitaka TOKITO
2
,
Akira KATO
3
,
Keisuke ISHIZAKA
4
,
Masato MATSUSHITA
5
,
Yoshio KUWABARA
6
,
Yaeko SASAKI
7
,
Teruyoshi NOGUCHI
8
,
Keiji MURAKAMI
9
,
Atsuo NAKAMURA
10
,
Yotaka TANAKA
10
,
Tadayuki OE
11
1河北総合病院医事課
2鹿児島市立病院
3北里大学東病院事務部医療課
4国家公務員等共済組合連合会虎の門病院医事課
5医療法人橘会東住吉病院医事課
6特定医療法人協和会総合加納病院事務局
7特定医療法人協和会総合加納病院・医療相談室
8千葉県救急医療センター
9千葉県救急医療センター事務局
10千葉県救急医療センター医事課
11北出胃腸病院
pp.485-500
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900659
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河北総合病院(351床,特定医療法人,総合病院)
請求もれの実態調査という意味からは,請求終了の形態であるレセプトと請求発生源であるカルテなり伝票との突き合わせがまず考えられる.この方法は基本的な調査という意味からは地味で根気が要る作業ではあるが,その派手さの無い分だけ確実な方法と言える.しかしながらそこから浮かび上がってくる実態は,つまりカルテそのものの記載不備なり伝票そのものの設計ミスであったり項口設定ミスであることが往々にしてある.とはいえこの調査は決して無駄ではなく,カルテというものがもともと極めて記載不備であることを理解し,またいくら作成当初は用意周到と思われた伝票であっても見直しすることによりまだまだ不備であったことに気がつく.これらの発見を再認識するという意味からは有効な方法であると言える.
カルテの記載が不備である可能性が高く,伝票そのものにも欠陥があるとするなら,表題でいう「請求もれゼロ作戦」の展開のためには,それ以前の状態にまで立ち返るということになる.すなわち診療報酬の源である診療そのものの実態、に迫ってみるということである.
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