人
みんなに愛されている院長 第31回全国自治体病院学会会長・石川県立中央病院院長 山田浩氏
浅野 周二
1,2
1石川県立中央病院小児診療センター
2石川県立中央病院診療部
pp.582
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900130
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大きな耳に温和な目.いい男であるかどうかは見る人の判断にゆだねるとして,この顔が病院職員の間では大変な人気なんです.平成元年4月に山田新院長が誕生したとき,私も含め何人もの職員が彼に忠誠を誓ったんです.そしてその年の12月,病院ぢゅうの職員が年に1回集まる忘年会で,何かの拍子に会場から「ヤマダ,ヤマダ!」と大変な山田コールが湧き上がり私はびっくりしたことがあります.どこにそのような魅力があるのでしょうか.さっと,この大きな耳から多くの情報を内へ入れ,頭の中でよくこなしたあと口に出すときに同時に放つ穏やかな目の光がみんなをそうさせるのでしょう.
山田院長は金沢大学整形外科に在局中の昭和40年ごろ,この北陸地方の手の外科,形成外科のパイオニアとして活躍,主任教授も長く教室に残ることを望んでいたのですが,本人は第一線の医療の方が肌に合っているといって昭和42年に県立中央病院に赴任し,整形外科を創設しました.昭利51年,病院の移転新築に当たり,当時目新しかった1患者1カルテ,病歴の中央管理に興味を示し,また救急体制の整備にも情熱を燃やし,初代の病歴ならびに救急委員長としてこれらの実現発展に尽くしました.
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