病院管理フォーラム
[臨床検査]検査の外注を考える/[人事・労務]看護婦募集あれこれ—看護婦採用に“心”をこめて
高橋 正雄
1
Masao TAKAHASHI
1
1国立がんセンター
pp.92-93
発行日 1992年1月1日
Published Date 1992/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900019
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わが国の国民医療費は,平成3年度(推計)で21兆7,200億円となった.この国民医療費にしめる外注検査の割合は,どのようになっているのであろうか.1986年度における国民医療費および社会医療行為別調査によると,この年度の検査料は,1兆8,605億円だった.国民所得の伸びで,今年はおそらく2兆円を突破しているものと思われる.国民医療費にしめる検査料の割合は10.9%であった.このうち検体検査は64%をしめている.金額にしておよそ1兆2,000億円である.
この検体検査外注の受け皿となっている衛生検査所は,全国800個所を越え,(社)日本衛生検査所協会加盟の各社は東京都の39社,北海道の34社をはじめ,439社(1989年)に達し,これがひしめき合い,しのぎを削る1兆円産業の実態である.
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