連載 アーキテクチャー×マネジメント・63
JA長野厚生連 浅間南麓こもろ医療センター
山下 哲郎
1
1工学院大学建築学部建築学科
pp.184-188
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211146
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■はじめに
浅間南麓こもろ医療センターは,佐久病院(現・佐久総合病院)の小諸分院(34床)として開設され,その後,小諸厚生総合病院(320床)として承認され,規模を拡大してきた.しかし,老朽化と耐震性能の不適合,機能上の不便さが顕著となり,新しい敷地への移転新築することになる.その決断から2017年12月の新病院(浅間南麓こもろ医療センター.以下,こもろ医療センター)開院に至るまで,さまざまに紆余曲折を経るが,ここでは,人口減少を背景としたコンパクトシティ構想との関わりや,施設の複合化に伴って浮かび上がる病院計画の特徴を整理し,人口減少と高齢化が進む地域と関わり合う病院建築の今後のあり方について考えてみたい.
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