特集 地域の医療を残すために—病院の統合・再編
【事例】
—つがる総合病院—青森県西北五保健医療圏の自治体病院機能再編成
高杉 滝夫
1
1つがる西北五広域連合病院事業
pp.351-353
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210956
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■はじめに:西北五保健医療圏の状況と自治体病院機能再編成の必要性
西北五保健医療圏の状況
西北五医療圏(以下,当医療圏)は,青森県西北部に位置し,2市4町(五所川原市,つがる市,鰺ヶ沢町,深浦町,鶴田町,中泊町)で構成され,人口は県内の6つの二次医療圏の中で5番目(131,631人)で,その面積は2番目に広い(1,752.78km2.東西約35km,南北約95km).人口減少率,高齢化率(34.5%)とも6医療圏の中で最も高く,過疎化,高齢化の進んだ地域である.
2001年から自治体病院再編成の検討が始まったが,その当時,当医療圏には,五所川原市立西北中央病院,公立金木病院,鰺ヶ沢町立中央病院,木造町立成人病センターおよび鶴田町立中央病院の5つの自治体病院があり,当医療圏の急性期医療,救急医療の大部分を担っていた.
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