特集 看護職のタスクシフト・タスクシェア
チーム医療における看護職の業務の明確化—実態調査を踏まえた看護師から他職種へのタスクシフト・タスクシェアの可能性
望月 泉
1,2
1日本病院会看護職場環境委員会
2岩手県立中央病院
pp.382-386
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210708
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●日本病院会「平成27年度 看護業務の役割分担に関する実態調査」の結果を踏まえて,看護業務の他職種への委譲・協働について考察した.
●病棟における多くの業務(環境整備,清潔ケア,排泄ケア,入院時の対応など)が,すでに看護業務補助者へ委譲・協働されつつある.
●業務によっては臨床工学技士や検査技師,薬剤師など少ない人数の職種への委譲・協働が望まれるが,雇用面での難しさ,他職種が新たな役割拡大を行う場合の人材確保など育成の課題は多い.また,新たな人材活用が診療報酬で評価されるようになることを望む.
●役割分担は質が担保され,向上につながることが前提であり,看護師でなくてはならない業務の明確化,責任の範囲の明確化が必要で,看護業務補助者に委譲した場合,看護師が責任を持つ体制も大切である.
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