連載 病院勤務者のためのDPCデータ解析入門(番外編)・4
診療報酬改定時におけるDPC点数のシミュレーション
本野 勝己
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.892-897
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210590
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■はじめに
今回は診療報酬点数改定時における診断群分類点数表(DPC包括評価部分)の改定前後の点数比較のシミュレーション方法について解説する.来春の平成30年度診療報酬改定時には,前回解説した通り,暫定調整係数が廃止される予定であり,ますます各症例の在院日数に対するマネジメントが必要とされる.
DPCに参加している医療機関には,改定前の2月上旬頃に厚生労働省から「医療機関別係数について」の公示文書と共に,改定後の「診断群分類点数表(案)」や「定義テーブル(案)」などのExcelファイルが送られて来る.その中に「施設コード_患者別返却データ」というExcelファイルがあり,ここに収載されているデータが,実際に診断群分類点数表の見直しに使われたデータである(図1).このデータは扱いが難しく,なかなか利用する機会が少ないと思われるが,診断群分類の見直し前後のDPC番号(14桁)が載っているので,今回はこの14桁を利用した包括評価部分の改定前後の点数比較方法について解説する.
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