連載 ケースレポート
地域医療構想と民間病院・16
地域医療構想をどのように具体化するのか(1)
松田 晋哉
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.630-634
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210533
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■はじめに
2016(平成28)年度に47都道府県全ての地域医療構想が策定され,2017(平成29)年度からは地域医療計画,介護保険事業(支援)計画との整合性を考慮しながら,地域医療構想調整会議(以下,調整会議)でその具体化を図っていくことになる.
しかし現在,調整会議の運営方法について戸惑っている都道府県や医師会関係者・病院関係者が多いと聞く.地域医療構想における病床機能別病床数の推計を行った研究者として,その後の議論のあり方についても一定の見解を示すことがその責任であると考えている.そこで,これから連載3回にわたって,地域医療構想をどのように具体化するかについて,筆者がお手伝いをさせていただいている福岡県地域医療構想の検討プロセスを例にとって検討してみたい.
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