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病院の部門別原価計算—②—昭和62年10月病院部門別原価計算調査から
福島 絢
1
Aya FUKUSHIMA
1
1全国自治体病院協議会企画調査部
pp.264-266
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209521
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●部門別の原価要素と収益要素
1.1病院当たり部門別原価要素
昭和62年10月1か月間の1病院当たりの主部門における原価総計は26,920万円で,このうち直接医療サービスを提供する入院,外来部門などの主部門における職員給,薬品費等の材料費,経費などの直接原価計は23,118万円,原価総計の85.9%である.また,診療報酬が発生する主部門の活動を円滑にするための支援業務を行う医療社会事業,中央材料,洗たく,ボイラー,職員厚生,図書・病歴,管理などの補助部門の配賦費は3,579万円で,原価総計の13.3%である.この補助部門の費用を一定のルールによって主部門に配賦し,これを含めた原価総計と収益を対比するのであるが,例えば補助部門の医療社会事業の費用は利用した患者数で,中央材料部門の費用は貸出し件数で,ボイラー部門の費用はスチーム,温水,空気,電気の送量で,図書・病歴部門の費用は医師数などで配賦している(表4).
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