病院管理トピックス
—検査—中央検査部の設計と設備/—庶務・人事・労務—広報活動
水野 映二
1
Eiji MIZUNO
1
1三井記念病院中央検査部
pp.720-721
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209360
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◆中央検査部の設計
現在の医療の中で臨床検査が果たす役割は大きい.したがって,病院の規模,特性により多少異なるが,他の中央診療施設とともに,検査施設をどこに置くかが診療部門(外来,入院)の要請にスムーズに対応するためにも大事となる.
建築設計上考慮したいのは,患者や検体の動きを見ることである.患者を対象とする生理検査部門は,患者の動きから診療科に近いほうがよいが,検体検査部門はさほどこだわらなくともよい.しかし,検体検査部門の中でも採血室,採尿室,尿一般検査室は,患者の動きから考えて外来に近いほうが望ましい.特に大病院では,生理検査部,採血・採尿室,尿一般検査室は少なくとも外来の近くに配置したい.また泌尿器科に採尿室が必要な場合もある.中小病院の場合は検体検査,生理検査の両者をまとめて外来に近い位置に配置するのが一般的である.病理部門は手術室,剖検室との関係を考慮する.手術中の迅速診断の必要上,検体が迅速に届く手段を講じる.
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