とびら
PTとしての管理業務
川島 敏生
1
1日本鋼管病院リハビリテーション科
pp.461
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105341
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私の勤務する病院は地域の中規模総合病院であり,リハビリテーション科は総員18名の総合承認施設である.約12年前,前任の上司が突然退職し,その3日前には考えもしなかった科の管理・運営が,経験浅い若僧の私に任されることになり現在に至っている.「とびら」の執筆を機会に,理学療法士として行う組織の管理・運営について,自分の反省を含めながら考えてみた.
理想的な管理・運営とは,人間関係が良好でスタッフがやる気を持ち,個人の能力を最大限に発揮できる職場を築き上げることと考える.その結果として,質が高く患者に納得してもらえる医療サービスを提供することであろう.しかし,現実は厳しく,ましてやにわか作りの管理者ではなかなかうまくいかず,ストレスで胃を荒らしたこともあった.特に,科としての要望が病院管理サイドに認められないとき,個人としての本音の意見より組織を考えた言動になってしまうとき,臨床の時間に多くの雑用もこなさなければならないときなど,「何で自分がこのような仕事をやらなくてはいけないのか」と悩むことも多かった.
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