ニュース
「病院機能の連携強化」を討議—第25回全国自治体病院学会 熊本市で開催
pp.1019
発行日 1986年12月1日
Published Date 1986/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208958
- 有料閲覧
- 文献概要
第25回全国自治体病院学会(学会長・廣田耕三熊本市立熊本市民病院長)が10月23,24日の両日,熊本市市民会館を主会場に開催された.今回は「病院機能の連携強化—足元を確かめ手を携えて理想へ進もう」をテーマに,病院内外の連携強化の方策を探る2題のシンポジウム「地域医療計画と病院間連携」,「健全経営と院内連携」がもたれたほか,特別講演,一般演題245題の発表が行われた.
シンポジウム「地域医療計画と病院間連携」は廣田学会長が座長を務め「医療計画の最も重要なことは医療供給体制の再編成と医療資源の有効活用」であると述べ,各演者の発言に入った.まず,行政の立場から松村明仁厚生省指導課長および湯浅利夫自治省審議官が発言.松村氏は行政はこれまで,へき地,救急,母子保健,成人病など個別に体制づくりをしてきたが,医療機関の機能分担と適正配置,そのシステム化が叫ばれるように情勢を踏まえて地域医療計画が出されたことを解説,「計画作成での専門家の参加」を訴えた.湯浅氏は「病院間の機能連携が重要になる」と述べ,「地域医療計画にこれをどう吹き込むかが課題」などと指摘した.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.