グラフ
新しい"福祉病院"を目指す—社会福祉法人恩賜財団東京都同胞援護会昭島病院
pp.637-642
発行日 1985年8月1日
Published Date 1985/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208638
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昭島病院発展の推移
『今や,正しい経営を行っても倒産する病院経営冬の時代に生き残っていける病院とは,患者のニーズに的確に答えていける病院と言えます.果たして当院はこのような病院に脱皮しているでしょうか.残念ながら,答えは「ノー」です.最近になってようやく「24時間働く病院」「患者のニードに適応し得る病院」への努力が実ってはきましたが,まだまだ十分とは言えません.そこで,今回患者ニードに応える一方法として「給食一部委託による病院栄養科の改善案」を提案したい…….』
以上は本年3月院内で討議された栄養科改善の主旨であるが,昭島病院の現状をよく現している.給食委託の是非はともかく,この一件は社会福祉法人東京都同胞援護会という一大福祉団体の施設内病院として出発した昭島病院でさえ,生き残りのため患者のニードに応える病院を目指していること,そしてそのような取り組みはある程度の成果は上げながらもまだまだ不十分ということである.そこで,当院の改善に取り組むに至った経緯,そして現状を紹介してみよう.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.