特集 委託外注のチェックポイント
委託外注の実情とチェックポイント
斉藤 正行
1
,
篠田 三郎
2
,
土野 雅弘
3
,
倉持 一雄
4
,
上林 三郎
5
Masayuki SAITO
1
,
Saburo SHINODA
2
,
Masahiro TSUCHINO
3
,
Kazuo KURAMOCHI
4
,
Saburo KANBAYASHI
5
1北里大学医学部臨床病理学
2済生会横須賀市南部病院
3奈良県立奈良病院医事課
4自治医科大学事務局技監施設課
5聖路加国際病院
pp.573-584
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208620
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検査
当院の外注の現状
北里大学病院が昭和46年7月開院した当時は既に1〜2の特殊検査センターが存在し,他大学病院もRIA (radioimmunoassay)によるホルモン検査やウイルス抗体価測定などを外注していた.当院では人手をたくさん必要としたり,大型高価な自動機器を必要とする一般血液化学検査,血清検査まで外注の形式とした.資金とか人材がなかったからではなく,少しでも高度広範囲な検査を展開し,技師は医療スタッフらしく患者に接する生理検査に1人でも多く従事してもらうためである.その結果,開院時28名の新卒の技師集団でありながら,当日からあらゆる分野の検査を展開できた.それから14年,現在では院内検査技師も100名に膨れたが,36名が生理検査に従事しており,超音波検査に8人の技師が配置され,年間51,479件(保険点数33,601,840点)の検査を行っている.検査部全体として59年度は650万件(保険点数約3億点),うち300万件(約1億点)が外注である.
外注の内容は血液一般化学,アイソザイム,ポルフィリン,ビタミンなどの特殊化学検査,RIAによる内分泌関係,血清検査などであり,病院技師は病棟・外来採血,夜間,日祭日の至急検査,血液検査,一般検査,染色体,細菌ウイルス,病理,生理検査,輸血検査を分担し,更に開発機構としてプロジェクト検査室,免疫血清検査室を持つ.
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