特集 委託外注のチェックポイント
委託外注の目的
上野 幸久
1
,
佐々木 竹利
2
,
山本 敬
3
,
世良 博
4
,
吉沢 信雄
1
,
末満 幸良
1
Yukihisa UENO
1
,
Taketoshi SASAKI
2
,
Kei YAMAMOTO
3
,
Hiroshi SERA
4
,
Nobuo YOSHIZAWA
1
,
Yukiyoshi SUEMITSU
1
1健康保険総合川崎中央病院
2日本大学板橋病院
3社会福祉法人日本医療伝道会衣笠病院
4医療法人豊昌会林病院事務局
pp.565-572
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208619
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公的病院の立場から
健康保険総合川崎中央病院の場合
医学の進歩に伴い,医療の内容はますます複雑となり,技術面でも高度のものが要求され,またそれを処理するためには高価な器材を必要とするようになった.このような医療の高度化と多様化に病院固有の職員と器材で対応することは,中小の病院では極めて困難な状況となっている.また,大病院でさえも,人件費と諸物価の高騰とによって経営が苦しくなっていく情勢の下においては,できるだけ職員数を少なくし,業務の効率化を図り,使用頻度の少ない機器の購入を控えざるを得なくなって来た.医療水準の低下を招くことなく(ある面ではむしろ向上を図る),経営を合理化しようという難しい要求に応えるために自然発生的に発達(?)して来たのが病院業務の外注であろう.
病床数300余(入院患者数240〜260名,外来患者数500名前後),職員320名の中規模病院である当院もその例外ではなく,検査,医事,ハウスキーピングなど,いろいろな面において業務を外部に委託しているのが現状である.当院において委託外注している業務の概要は表のごとくである.
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