シリーズ・対話
科学としての医学・医療
中山 茂
1
,
塙 正男
2
Shigeru NAKAYAMA
1
,
Masao HANAWA
2
1東京大学教養学部
2関越病院
pp.553-560
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208616
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ME機器は痛みを癒すか
塙 現在,医師は一応科学教育を受けて,科学者として世に出るわけですが,実践の現場では,厳密な意味の科学とのずれが大きく,むしろ職人性みたいなものが要求されています.そういうところは,先生の言葉で言う「体制化科学」の側からは見えないのではないかと思います.
ただ現実的に,医療の社会は,一般社会から—主に現在は経済的にでしょうが—いろいろなインパクトを受けています.これは医療自体に問題があって,それに応え得る力がないからではないかと感じています.現実にぼく自身も答えを出せと言われてもわからないわけです.
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