定点観測
—佐賀市から—アウトロウ医からみた医療問題
早田 邦康
1
Kuniyasu SOUDA
1
1佐賀県立病院好生館外科
pp.818
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208411
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診療所の医者にでも……
筆者が自治医大という日本の医療の中では,いわば特殊な医学部を卒業して早くも4年という年月が流れていきました.これまでの卒後最初の2年間は県立病院において多科ローテーションによる研修を行い,以後の2年間は人口800人余の離島の診療所において,筆者1人による診療活動を行いました.その間,どこの医局にも入局せず,いわばアウトロウの形で医者としての生活を送ってまいりました.このことは,これまでの医局を中心とした医者の在り方を考えると,極めて異例のことであり,ある意味においては極めて大切な,またある意味においては極めて危険な,医者としてのスタートと言えると思います.
現在,諸先生方のご指導の下に,外科医としてのスタートをきるべく,佐賀県立病院に2年間の予定で赴任しております.これまで述べたバック・グランドを元に,筆者の眼から見た現在の医療の問題を実に勝手な視点から述べさせていただきます.
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