論文:診療録管理
POSと医学教育の立場からみた診療録の管理
岩崎 栄
1
Sakai IWASAKI
1
1長崎県立成人病センター多良見病院
pp.347-350
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208291
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診療録の管理や記載に関する医学教育は,その卒前,卒後を通して,なされていないというのが現状ではないだろうか.
この10年余り,主として卒直後の臨床研修の2年間の教育に当たってきたが,研修医たちは,卒業した母校での,大部分は,一貫した診療録の管理方式や記載方法がないままに,恐らくは,各科実習時に修得したものと思われる各科独自のものを持ち込み,大方の病院においては,各科のスタッフが独自に行っているものに適当に合わせ,実にたくみに臨機応変に対応し,記載しているものと思われる.しかも,各科独自の専用のスタイルの記載用紙を作成し,それがまた,診療録中央化への道をとざす障害ともなっていることは否めない.
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