人
ほんものの人 千葉大学看護学部教授 吉武香代子さん
紀伊國 献三
1
1筑波大学社会医学系
pp.476
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208030
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昭和36年病院管理研究所が研究所として発足して以来,優れた看護管理の研究者を育てて来たが,千葉大看護学部小児看護学の吉武香代子教授もその一人であり,同窓の現聖路加看護大学荒井蝶子教授の後任として勤務された.少人数の研究スタッフのため講義,研究,病院相談など各地の病院にご一緒にお邪魔した機会も多かったが,接した人々に与えた強烈な印象は,「ほんもの」の人というものであった.
看護管理を語る人は多い.看護管理を研究する人もようやく増えつつある.看護管理の実践者には尊敬できる人が数多く輩出している.しかし三者のどれをとっても,人に優れた業績を残すことのできる人は多くはない.古武さんは,明日から総婦長のできる人であり,最も学生に感動的授業ができ,看護の向上に直接役に立つ研究を実行する人である.デモシカ先生とは違うのである.臨床医学の教授にも,病院管理の教授にも実は同じ要素が求められているのではあるまいか.
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